「一度は海外で活躍してみたい」ーー日本語教師を志す、もしくは現役で日本語教師として働いている方の中には、そんなふうに考えたことがある方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめしたいのが、今回ご紹介するJPTIP日本語学校です。台湾に3校を構えるこの学校では、業務だけでなく生活へのサポートも充実しており、初めて日本語教師になる方や海外未経験者も安心です。
日本留学やワーホリ、日本就職のサポートも行っている会社なので、日本語教育だけでない他のビジネスに触れられるチャンスもあります。
今回は、ご自身も教員から運営にキャリアチェンジされた阿部由佳先生に、学校の魅力やサポート体制についてお話を伺いました。

JPTIP 日本教育事業部
阿部 由佳先生
2013年に日本語教師として入社。現在は学校現場を離れ、会社全体の運営に携わる。
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日台間のビジネスから派生した日本語学校
――まず、貴校の特色について教えてください。
JPTIPは、日台業務提携のコンサルティング会社として2006年にスタートしました。グローバルなビジネス展開のお手伝いをしていく中で、次は現場で活躍できる人材を育成しようと始めたのが、日本留学・ワーキングホリデー、日本就職、日本国内の住宅手配などのサービスでした。そしてさらに日本へ行く方たちへの総合的なサポートができるよう、2012年に日本語教育学校を立ち上げたんです。
したがって、学生も留学や就職など、明確な目的をもって入学する学生が多いのが特徴です。年齢層は高校生から30代前半までと、比較的若い傾向にあります。
キャンパスは全部で台北・台中・高雄の3カ所があり、オンライン授業も配信しています。基本的に配属校は教員本人の希望を聞いていますので、今回の募集でも希望に従って採用・配属を考える予定です。

未経験でも日本語教育への興味があれば歓迎
――日台間のビジネスをフィールドとしたサービスから生まれた日本語学校という点は特徴的ですね。教員として働いていらっしゃる方には、どのような方が多いのでしょうか。
すべてのキャンパスを合わせて約40名の教員がいますが、全員が日本人です。また、元々台湾に住んでいたという方は少なく、日本で養成講座を受け、未経験で採用と共に初めて台湾へいらっしゃった方がほとんどです。平均年齢は20代後半ぐらいで、若い先生が非常に多いです。非常勤の教員が一定数を占める日本語学校が多いと思うのですが、本校は約95%の教員が正社員で、非常勤の先生が少ない点も珍しいかもしれません。早番と遅番に分かれてはいますが、ほぼ全員正社員ということで毎日顔を合わせるので、先生同士仲が良く、仕事終わりに食事に行ったり、休みの日には一緒に旅行に出かけたりする先生方もいます。

――若くて意欲的な方が多く、職場の雰囲気も良さそうで素敵ですね。日本語教師としての経験も問わないということですが、採用の際に重視されているポイントは何ですか。
やはり日本語教育に興味があることが一番です。「台湾に住んでみたい」とか「中国語は自信がないから、日本語教師ならできるんじゃないか」という理由で応募してくる方もいらっしゃるのですが、そういう気持ちではなかなか続けることができない仕事だと思います。中国語は話せなくても全く問題ありませんが、日本語教育に熱意を持っている方にぜひ来ていただきたいですね。あとは、人前で話すことに抵抗が無いこと、授業でIT機器を使用するのでパソコン操作などが苦手でないことなどは必要でしょうか。
もう一つ加えて言うならば、海外の環境への適応力は重要かもしれません。台湾は日本人にとって非常に住みやすいとは思いますが、そうは言っても日本とは文化や気候などが違うので。体調を崩したりストレスを抱えたりすると続かない原因にもなります。
――日本語教育と海外生活、どちらにも興味と覚悟が必要ということですね。ちなみに業務の研修や生活面でのサポートはあるのでしょうか。
はい、そこに魅力を感じて入ってきていただく方も多く、かなり力を入れている部分です。まず業務のサポートですが、経験の有無に関わらず、入社して三か月間は訓練期間となります。日本語教師として必要な基礎知識の復習から入って、教案作成、授業練習と進んでいきます。教案はもちろん指導教官がチェックし、2回~3回ほど授業練習をします。わからないことがあれば指導教官や先輩にいつでも質問することができます。その後もいきなり独り立ちするのではなく、先輩教員の授業にサポートとして入り、授業の一部分から担当し、だんだん任される部分を増やしていって…と、段階を踏んで、一人で問題なく授業ができるようにしていきます。
生活面では、入社前に三日間のサポート期間を設けており、生活に関する準備をお手伝いします。住む場所は、ご本人にお部屋探しサイトから気になる物件をピックアップしていただき、会社で内見予約を行います。もちろん内見も同行し、契約までサポートさせていただきます。
日本の賃貸に比べてベッドやテレビ、ネット環境などが既にそろっている物件が多いので、契約したら大きな家具は何も買わなくても引っ越して生活ができるので便利だと思います。台湾は外食が充実しているのでキッチンが無い物件が多いのですが、街の飲食店ではリーズナブルな価格で食事ができます。治安も良く、日本のチェーン店なども出店しているので、言葉が違うくらいで日本とあまり変わらない生活ができるかと思います。中国語が話せなくてもなんとかなってしまうので、10年いても挨拶くらいしかできない先生もいるくらいです。それでも問題はありません。

――台湾という環境が日本人にとって住みやすそうなことはもちろんですが、業務面、生活面共に会社のサポートが手厚く、日本語教師や海外が初めての方でも、思い切って飛び込んでみる勇気が出そうですね。
活躍の場を広げられる環境も魅力

――この仕事のやりがいと大変なところについて教えていただけますか。
やりがいはやっぱり学生が可愛いところですかね。台湾の学生は学習スピードがとても速いので、すぐに話せるようになる方が多いんですよ。数か月前は挨拶しかできなかったのに、いつの間にか日本語で会話が成り立っていたりすると、すごく嬉しいなぁと思います。あと、当校で学んで日本に留学した学生が、台湾に帰ってきた時に顔を見せに来てくれることがあって。さらに成長した姿を見ると本当に嬉しくてたまりません。
また働き方の面でいうならば、JPTIPではステップアップ制度が充実しているので、活躍の場が広げられることもやりがいと言えるかもしれません。私も、日本語教師として入社したのですが、今は運営に回っています。他にも当社では留学やワーホリ、日本就職のビジネスも展開しているので、そうした分野で活躍する機会も得られる可能性があります。
大変なこととしては、授業準備が一番かなと思います。授業は楽しいのですが、楽しむためにはしっかり準備をしなければなりません。ただそうした負担を軽減するために、会社としてもパワーポイントなど授業で使える教材の開発も行っています。そうは言ってもクラスや教員の好み、特性などによって使いにくいと感じることもありますので、基本的には自分なりの授業準備が必要です。特に初年度は全てが初めて行う授業なので、大変かなと思います。
――大変な部分はあれど、ある程度そこを会社側がカバーしてくれるのはありがたいですね。やりがいについても幅広い事業に取り組んでおられる会社だからこそ得られるものがあり、日本語教育だけでなく様々なキャリアを積みたいと考えている人にとっては大きな魅力となりそうです。それでは最後に、応募を検討している方に一言お願いいたします。
未経験の方で日本語教師の仕事に興味がある方、日本語教師の仕事が好きな方、あとは海外でチャレンジしたいという方、台湾はとっても住みやすいのでおすすめです。お待ちしています。
また、今回募集はしていないのですが、当社では2020年にベトナムとミャンマーにも日本語学校を作っています。将来的にはそちらで教員を募集する可能性もありますし、他にも幅広くビジネスを展開しているので、豊富な選択肢が入社後に待っています。もちろん一つの場所で日本語教育を突き詰めたいという方も大歓迎ですが、挑戦の機会が得やすい環境を用意していますので、色々なことにチャレンジしたいという方はぜひご応募ください。
――日本語教育専門の学校では得られない経験や学びがたくさんありそうですね。阿部先生、ありがとうございました。
