長沼スクール 東京日本語学校:歴史あるメソッドを継承。未経験からプロを目指せる。

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取材にご協力いただいた先生方

教務主任 中野貴子先生

学生時代は日本語教師という仕事があることを知らず、一般企業に就職。
ある時、日本語教室を見る機会があり、留学生たちのいきいきとした姿を見て日本語教師の道へ。国内の日本語学校や大学、タイ、香港での教師経験を経て、2012年より長沼スクールに非常勤講師として入職。現在、教務主任を務める。

目次

80年近い歴史を持つ、日本語教育のパイオニア

長沼スクール入り口

――まず、貴校の特色や強みを教えてください。

中野先生:当校の最大の特色は「長沼メソッド」と呼ばれる独自の教授法を用いて、運用力を重視した授業を行っている点です。初級から上級まで一貫したメソッドがあり、特に初級の段階から「話せること」を重視しています。「話せる学生を育てる」というのが、私たちの教育の大きな柱です。
そして、当校は1948年に設立されました。戦後間もない頃から80年近く続く日本語学校です。長く皆様に愛されてきた学校だという自負があります。

――現在、どのような学生さんが学んでいるのでしょうか

中野先生:現在、約500名の学生が在籍しており、国籍は約40カ国に及びます。現在は台湾の学生さんが3〜4割と一番多く、次いで東アジア、欧米など、本当に世界各国から集まっています。
留学生を対象にしたコースにはコミュニケーション日本語コース、ビジネス日本語コース、進学コースがあります。「コミュニケーション日本語コース」は、日本語のスキルアップを目指す方、日本で生活していて日本語が必要な方、配偶者が日本人の方など、「実用的な会話力」を求めて入学される方が多いです。

――アクセスも非常に良いですね。

中野先生:はい。渋谷駅から徒歩10分強、京王井の頭線の神泉駅からだと徒歩5分ほどです。教職員は電車通勤がほとんどですが、学生たちの中には学校の近くに住んでいて、徒歩や自転車で通学するケースも多いですね。

未経験からでも安心。「話せる学生」を育てるための手厚い研修制度

――現在、日本語教員を募集しているそうですが、未経験者でも応募できますか。

中野先生:はい。当校では入職後の研修に力を入れていますので、経験がない方も安心してご応募いただきたいと思います。たとえば、未経験の方が教壇に立つまでの間、約3ヶ月間の研修期間を設けていて、しっかりと「長沼メソッド」のノウハウを学んでいただきます。ただ授業を見学するだけでなく、実際に教案を作成し、模擬授業を行い、フィードバックを受けることで、じっくりと基礎を固めることができます。

――研修期間は、経験やスキルによって変わってくるのでしょうか。

中野先生:そうですね。先生のスキルや当校のメソッドとの親和性によって期間は変わります。「この方ならすぐに教壇に立てる」と判断すれば短くなりますし、もう少し当校のメソッドをしっかり習得していただいた方が良いと判断された場合は、長めに研修時間を取らせていただくこともあります。画一的ではなく、一人ひとりに合わせて柔軟に対応しています。

――採用選考では、どのような点を重視されていますか

中野先生:当校には、学生のために一生懸命になる、真面目で熱心な教員が多いので、同じ目線で働いていただける方を求めています。まずは、教育に対する熱意があるかどうか。そして未経験の方の場合、模擬授業で上手に教えられるかどうかよりも、話させる授業へのポテンシャルの部分を重視しています。当校では学生にコミュニケーション力を求めていますので、教員も学生や他の教員と円滑にコミュニケーションが取れる方がいいですね。

――ICTスキルは、どの程度求められますか

中野先生:Google Classroomでのやり取り、Webテストの実施、PowerPointを使った授業などPCを使う機会は非常に多く、まったく使えないとなると業務に支障が出るかもしれません。必須というわけではありませんが、新しいツールを使うことに抵抗がない方が望ましいですね。もちろん、操作方法などは周りの教職員がサポートしますのでご安心ください。

参加自由の日本語トークタイム

チームで支え合う職員室。ライフスタイルに合わせた働き方も

――職員室はどんな雰囲気ですか。

中野先生:現在、約100名の教員が在籍しています。女性が多いですが、最近は男性の先生も増えてきました。20代から大先輩と呼べる方まで幅広い年代の先生が活躍しています。
職員室は和気あいあいとして風通しの良い雰囲気だと思います。クラスは一人で担当するのではなく、チームティーチング制をとっているので、引き継ぎや相談が欠かせません。授業の合間や昼食時に「今日、〇〇さんが上手に~した」「今日の授業、ここがうまくいかなかった」といった会話が自然と生まれています。新人の先生も、隣の席の先輩に気軽に質問できる環境です。

――働き方について、子育てや介護など家庭の事情への配慮はありますか

中野先生:はい、常勤には時短勤務制度があります。また、定時は9時から17時ですが、例えば保育園のお迎えに間に合わない場合は、勤務時間を前倒しにするなど、柔軟に対応しています。ライフステージが変わっても、無理なく働き続けられる環境作りを今後も心がけていきます。

――スキルアップの機会はありますか。

中野先生:学内で2〜3ヶ月に1回程度、勉強会を開催しています。内容は日本語教育に限らず、「ダンドリ力」「生成AI」に関するセミナーもありました。常勤・非常勤問わず無料で参加できます。また、外部の研修情報も積極的に共有しています。学びたい意欲がある方には、いい環境だと思います。

――この仕事のやりがいと大変なところを教えてください。

中野先生:やっぱり、学生たちと日常的にかかわることができるのが一番のやりがいですね。当校の学生たちはみんな熱心なんです。教えた日本語をすぐに使って話そうとする姿を見ると嬉しくなりますし、卒業生がふらっと訪ねてきてくれるのも本当に幸せなひとときです。
大変なのは、授業準備でしょうか。どの学校の先生も同じだと思いますが、より良い授業をしようと思えば思うほど、準備に終わりはありません。「このクラスにはどんな導入が合うかな」「今の時代に合った例文は何だろう」と考え出すとキリがないので。特に1年目は準備に追われて寝られない日もありましたが、慣れてくれば効率よくできるようになりますし、その準備こそが学生の「わかった!」につながるので、苦労だけの時間ではありません。

課外活動の一コマ 前列右が中野先生

――中野先生は様々な現場のご経験をお持ちですが、他校と比べたうえで感じる長沼スクールの魅力は何ですか?

中野先生: やはり学生の質の良さと教員の熱心さでしょうか。また、昔お父様やお母様が当校で学ばれて、そのお子さんも入学してくださったり、逆にお子さんが学んで良かったので親御さんが「じゃあ私も」と入ってきてくださったり、周囲に紹介してくださったり。そうやって良い学生さんが集まってくださっているのかもしれませんね。
古いだけではなく、古さに固執しない柔軟さがあるところも魅力です。良い伝統は残しつつ、新しいものも積極的に取り入れようという姿勢があります。新しく入られる方にも、「もっとこうした方がいい」という意見をどんどん出していただきたいですね。みんなでより良い学校を作っていける土壌があると思います。

――最後に、応募を検討されている方へメッセージをお願いします。

中野先生:長沼メソッドは歴史ある独自の手法ですが、それがすべてではありません。「学生が話せるようになること」を目指して、試行錯誤しながら、ともに成長していける方をお待ちしています。
手厚い研修制度があり、周りの教師がしっかりサポートしますので、未経験の方や経験が浅い方も心配ご無用です。伝統を大切にしながらも、新しい風を吹き込んでくれるような、そんな方と一緒に働けることを楽しみにしています。
「日本語教師として成長したい」「熱心な学生たちと向き合いたい」と考えている方は、ぜひ応募していただければと思います。

卒業式の様子
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