求職者の方のヘルプ
Q: 日本語教師の給与相場はどのくらいですか?
A: 雇用形態によって大きく異なります。常勤講師(正社員)の場合、年収ベースでおよそ300万~400万円程度が目安です。ある調査では専任講師の平均年収は約350万円とされており、一般的な日本人労働者の平均年収と比べると高くはないものの、安定した収入と言えます。一方、非常勤講師の場合は給与がコマ(授業)単位の報酬となるため、担当コマ数によって収入が大きく変動します。非常勤講師のみで生計を立てる場合、週に複数校・多数コマを掛け持ちしなければ年収150~200万円程度にとどまることもあります。例えば非常勤講師のコマ給の相場は1コマ(45~50分)あたり1,800~2,500円前後です。週に10コマ担当すると月収で7~10万円程度、これを年間に換算すると84~120万円ほどになります。経験や資格、地域によっても差があり、都市部の方が給与水準はやや高めです。また、大学非常勤講師や企業研修講師など専門性の高い分野では1コマあたりの単価がもう少し高く設定されることもあります。なお、常勤講師には賞与(ボーナス)を支給する学校も多く、年2回計2ヶ月分程度支給される例が一般的です(求人票に「賞与あり○ヶ月」等と記載)。非常勤講師にも賞与がある学校もあります。いずれの場合も、日本語教師の給与水準は経験年数や役職によって多少増減します。例えば教務主任や学校長など管理職に昇進すれば年収が大きく上がることもありますし、非常勤講師でも経験を積んで評価されることでコマ数を増やしたり時給交渉ができる場合もあります。海外の日本語教師求人では、現地の物価水準に応じて給与が設定されるため国によってかなり幅があります(例:東南アジアでは月収換算15万円前後だが、欧米の大学講師なら年収500万円超など)。希望する分野や地域の相場情報を集め、自分の生活設計に合った求人を選ぶとよいでしょう。