求職者の方のヘルプ
Q: 非常勤講師の給与支払い形態はどのようになっていますか？
A: 非常勤講師の給与は「コマ給」あるいは「時給」制で支払われます。コマ給とは1コマ（授業1コマ分）の担当につき定額が支払われる方式で、多くの日本語学校では1コマ45分～50分授業として設定されています。例えば「コマ給1,900円」の場合、1コマ担当ごとに1,900円が支払われます。月末に当月担当した総コマ数を集計し、その合計額が翌月に指定口座へ振り込まれるという流れです。学校によっては1コマ=2コマ連続（90分）として計算するところもあり、その場合は1回の授業（90分）で3,000円～6,000円程度支払われるイメージです。非常勤講師の勤務については、授業以外の業務（例：朝礼参加、添削、採点など）も本来は労働時間として扱われるべき業務であり、賃金支給の対象となるのが原則です。しかしながら現状では、これらの業務がコマ給（授業1コマあたりの報酬）に含まれているとみなされることが多く、その範囲や条件が明確でない学校も見られます。近年では、授業外業務の正確な時間管理や、会議出席・研修参加に対する別途手当の支給を行う学校も増加傾向にあり、労働環境の整備が進みつつあります。また、担任業務など授業外の追加業務を担当する非常勤講師に対しては、個別に手当が支給されるケースもあります。給与の締め日・支払日は各校により異なりますが、一般的には月末締め翌月○日払いが主流です。源泉所得税は給与支給時に控除されたうえで支払われます。年末調整は、所属校が1校の場合はその学校で行われますが、複数校を掛け持ちしている場合は「主たる勤務先」で年末調整を行うか、ご自身で確定申告が必要になる場合がありますので、各校の説明をご確認ください。
