Q: 日本語教師の仕...求職者の方のヘルプ

求職者の方のヘルプ

Q: 日本語教師の仕事内容はどのようなものですか?また、常勤と非常勤で一日の流れに違いはありますか?

A: 日本語教師の主な仕事はもちろん日本語の授業を行うことですが、勤務形態によって日々のスケジュールは大きく異なります。常勤講師の場合、授業以外にも学校運営に関する様々な業務を担当します。典型的な一日の流れとしては、たとえば朝8時半頃に出勤し、始業前に当日の授業準備や打ち合わせを行います​。午前中(9:00〜12:45)に授業を2~3コマ担当し、授業間の時間で学生からの質問対応や事務処理をこなします​。昼休憩を挟んで午後は、担任として受け持つクラスの学生面談進路指導を行ったり​、試験の採点や提出物のチェック、次の日の授業準備を行います​。年度行事が近い時期には、16時以降にイベントの企画・準備の会議を行うこともあります​。こうした業務を終え、18〜19時頃に退勤するのが一般的なサイクルです​(勤務校の時間割や担当授業によって変動します)。常勤講師はこのように授業+周辺業務を通じて学生の日本語学習を総合的にサポートする役割を担っています。



非常勤講師の勤務は原則として「担当する授業」に特化していますが、実際の業務には、採点業務(テスト・小テスト・宿題など)、添削指導(作文やレポートのチェック等)、授業報告書・出席簿の記入や学習記録の提出、教務担当者との打ち合わせ、学習報告の共有などといった授業外業務も含まれることが一般的です。これらの業務は授業の質を維持するうえで欠かせない明確な労働行為であり、本来はすべて労働時間として管理され、賃金支給の対象とされるべきものです。しかしながら実際には、これらの授業外業務が「コマ給に含まれている」とされ、明確な時間管理や報酬がなされていない学校も存在します。これは労働基準法の観点から問題がある運用といえます。近年では、こうした状況を是正し、授業外業務に対しても別途時間給や手当を支給する学校が増加傾向にあります。会議出席や研修参加に対して報酬を支給する制度を設けたり、業務内容を細かく契約書に明記して労務の透明化を進めている教育機関もあります。求職者の方は、応募前に求人票や契約内容の中で「授業外業務の扱い」「賃金支給の範囲」について必ず確認し、不明点があれば面接時に質問することをおすすめします。