オンラインで日本語教師として働く方法ー日本語教師求人サイトが解説!

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オンラインで日本語教師として働く方法ー日本語教師求人サイトが解説!

近年、オンラインで日本語を学ぶ世界中の学習者が急増しています。それに伴い、自宅にいながら日本語を教える「オンライン日本語教師」という働き方が注目されています。特に、

・副業で収入を得たい方
・未経験でも海外の日本語学習者と繋がりたい方
・場所にとらわれず自由に働きたい方

にとって、オンラインで日本語を教えるのは魅力的な選択肢です。インターネット環境とパソコンさえあれば、世界中の生徒に日本語を教えることができます。 本記事では、副業としてオンライン日本語教師に興味がある初心者の方向けに、主要なオンラインプラットフォーム(Italki、Preply、Cafetalk、AmazingTalker)の特徴を最新情報と共に解説します。

それぞれのプラットフォームの登録方法、手数料、競争状況、初心者への向き不向き、収益の見込みなどを中立的な立場で比較し、自分に合ったスタート地点を見つける手助けをします。

1. オンライン日本語学校に所属して働く

オンライン日本語学校に登録し、講師として授業を行う働き方です。

【メリット】

✅ 学生を自分で集める必要がない
✅ カリキュラムや教材を提供してもらえる
✅ 事務手続きや支払い処理を学校が代行
✅ 安定した収入を得やすい

【デメリット】

❌ 授業料が固定されており、自由に価格設定できない
❌ シフトや勤務時間の制限があることが多い
❌ オンライン学校の評価に左右される

【主なオンライン日本語学校】

ジャパンオンラインスクール


Suikatalk

2. プラットフォームを活用して働く

日本語教師向けのオンラインプラットフォームに登録し、生徒を募集する方法です。

【メリット】

✅ 料金を自分で設定できる
✅ 授業の内容やスタイルを自由に決められる
✅ 働く時間を自由に調整できる
✅ 口コミや実績が増えれば高収入が狙える

【デメリット】

❌ 生徒を自分で集める必要がある
❌ プラットフォームによっては手数料がかかる
❌ 教材やマーケティングも自己管理が必要

【主なプラットフォーム】

Italki

・講師数と競争

Italkiで日本語を教えている講師は約1,000人前後と推定されます。ただし後述の通り、新規講師募集を制限していることもあり、極端な増加は抑えられています。それでも日本語教師の数が非常に多く、競争は激しいと言えます。学習者からすると1,000人近い先生の中から選ぶ状態で、「先生が多すぎて埋もれてしまう」と感じる講師もいます。

・生徒層

利用者は欧米を含む世界各国におり、英語を介して日本語を学ぶ生徒が多数派です。そのため欧米人の学習者が多く、日本語を趣味で学ぶ生徒も多い傾向があります。趣味的な学習者は短期で辞めてしまうこともあるため、長期的な生徒確保には工夫が必要かもしれません。

・手数料

Italkiのプラットフォーム手数料はレッスン料の15%と長らく一律でした。例えば1時間2000円のレッスンなら15%の300円が手数料として差し引かれ、残りを受け取る形です(※トライアルレッスンの場合は割安に設定可)。この15%という割合は主要プラットフォームの中では比較的低く、講師に有利とされてきました。しかし2025年2月からItalkiの手数料体系が変更され、最大21%まで引き上げられる予定です。具体的には詳細な条件は公表されていませんが、従来より手数料負担が増える可能性がありますので最新情報に注意しましょう。

・登録のしやすさ

Italkiでは「プロ講師(資格あり)」と「コミュニティチューター(資格なし)」の2種類で登録申請できます。日本語教師資格(420時間修了や日本語教育能力検定合格など)がなくてもコミュニティチューター枠で応募可能ですが、人気言語では募集停止になることがあります。実際、日本語カテゴリーでは需要と供給のバランス調整のため、Italkiは新規講師募集を常時オープンにしていません。2024年5月時点でも日本語講師の新規応募は停止中で、応募解禁されても短期間で締め切られてしまう状況です。したがって資格なし初心者がItalkiに新規参入するハードルは高めと言えます(※タイミングによってはプロ講師枠で資格保有者のみ募集している場合があります)。Italkiで教えたい方は公式サイトの募集状況を頻繁にチェックし、募集再開時にすぐ応募できるよう準備しておく必要があります。

・収益性

Italkiは講師自身がレッスン価格を自由に設定できます。安価に設定すれば初心者講師でも生徒を獲得しやすく、高めの料金設定でレッスンを提供することも可能です。他プラットフォームに比べて手数料率が低かった分、収入を確保しやすいという利点がありました(※前述の通り2025年以降は手数料引き上げに注意)。Italki公式サイトでは、日本語教師の週あたり最高収入が550ドル程度との情報もあり、月換算で約2,200ドル(≒30万円)ほど稼ぐ講師もいるようです。実際にそれ以上の収入を上げているケースもあり、講師次第では月収数十万円規模を実現可能です。もっとも、新規参入が制限されているため競争は緩和されており、既存講師にとっては有利でも新しく始めたい人には門戸が狭い点に留意しましょう

Preply

Preplyは2012年にウクライナ発のスタートアップとして誕生し、現在はヨーロッパ(本社はバルセロナ)を拠点にグローバル展開するオンライン語学プラットフォームです。学べる言語は120以上、全体の登録講師数は2024年時点で32,000人超とItalki以上の規模があります。サイト表示は日本語にも対応しますが、運営サポートは英語が基本です。日本語は人気言語の一つであり、多くの日本語教師が活躍しています。

・講師数と競争

Preplyの日本語講師数は主要プラットフォーム中最多レベルです。2025年6月時点で約2,899名の日本語教師が登録しており増加を続けており、Italkiよりかなり多くの日本語教師がPreply上で活動しているようです(※ただしPreply上には非ネイティブの日本語教師も含まれます)。Preplyでは日本語教師の募集停止措置は取られておらず、適性審査に大きな問題がなければ誰でも新規登録できます。そのため講師数は青天井に増えており、競争は日に日に激化していると言えますす。

・生徒層

Preplyは欧米を含め世界中に生徒ユーザーを抱えており、英語圏・ヨーロッパ圏の学習者が多い印象です。趣味で日本語を学ぶ人から留学・仕事目的の真剣な学習者まで幅広くいます。Italki同様に生徒側の共通言語は英語が基本ですが、日本語で質問できる学習者もいます。プラットフォーム自体の集客力が高く、「日本語 レッスン」などの検索でPreply経由で生徒が来ることも多いため、新規生徒と出会える機会は比較的豊富です。実際、Indeedでは「短期間で多くの新しい生徒に出会える」という口コミもあります。

・手数料

Preplyの手数料体系は少し特殊です。生徒が講師との初回レッスン(トライアル)を購入した場合、そのレッスン料は全額が紹介料扱いとなり講師報酬は0円(=初回レッスンは実質プラットフォーム側100%手数料)となります。これは生徒集客コストとしてプラットフォームに支払うイメージです。その後、同じ生徒がリピートしてくれた場合の2回目以降のレッスンには18%~33%の手数料が適用されます。具体的な手数料率は講師が行った累計レッスン数によって段階的に下がる仕組みです。スタート時点では33%の手数料が差し引かれ(講師取り分67%)、教えたレッスン数が増えるにつれて30%、25%…と引かれる率が下がっていき、最終的に最低18%まで手数料を減らすことが可能です。例えば長期間にわたり多くの生徒を担当し累計400レッスン以上教えると手数料18%に到達します。逆に言えば初心者講師はしばらく33%の手数料負担となるため、「思ったより手元に残らない」と感じるかもしれません。しかしレッスン数を重ねれば段階的に改善される仕組みです。またPreplyは報酬の引き出し方法にWiseやPayoneerなども使え、為替手数料を抑える工夫もされています。

・登録のしやすさ

Preplyは資格や指導経験がなくても応募できます。公式サイトにも「特定の証明書や教師経験は必要ありません!」と明記されており、知識共有への意欲やコミュニケーション能力など人物面を重視していることがわかります。実際の登録手順は、ウェブ上でプロフィール入力・写真アップロード・自己紹介動画の提出などを行い、運営チームの審査を経て承認されれば晴れて講師として掲載されます。他のプラットフォームに比べ応募から開始までのハードルは低めで、未経験者に開かれたプラットフォームと言えるでしょう。その反面、前述の通り講師人口が多いので、登録後にどうプロフィールを魅力的にするかが重要になります。

・収益性

Preplyでも講師自身がレッスン価格を設定できます。レッスン単価の相場は先生の経験や内容によりますが、多くの日本語講師は1時間あたり15~25ドル程度(2000円~3500円前後)の価格帯で設定しているようです。初心者のうちは口コミ獲得のため若干安めに設定し、実績が増えたら値上げするケースもあります。Preply公式では、一部の人気講師が週550ドル(約7~8万円)稼いでいるとの情報があり、単純計算で月に2200ドル(約30万円)程度の収入を得ている例もあります。これは相当な時間数をこなしたり高単価レッスンを提供したりした結果ですが、工夫次第で高収入も可能であることを示しています。もっとも、大半の講師にとっては副業的に月数万円~十数万円の収入を得る場として活用されているようです。収入を上げるには生徒のリピートをいかに増やすかが鍵となります。

・Preplyまとめ

急成長中のグローバルプラットフォームで、初心者にも門戸が広いのが最大の魅力です。いつでも登録応募でき、資格や経験不問。世界中から生徒が集まるため新規生徒と出会いやすく、2024年時点で日本語教師登録数No.1の人気プラットフォームです。その分競争は激しいですが、努力次第で高収入を狙える場でもあります。英語でコミュニケーションできる未経験の方がまず始めるのに最適なプラットフォームと言えるでしょう。反面、初期の手数料33%や初回レッスン無報酬制度には驚くかもしれませんが、軌道に乗れば手数料率も下がります。総じて「まずは実績づくりをしながら、副業オンライン教師を始めたい人」にPreplyはおすすめです。

Cafetalk

Cafetalkでは日本語カテゴリーは「英語レッスンに次ぐ激戦区」と評され、登録日本語講師732人(2025年6月時点)という多数の中から自分を選んでもらうのは容易ではありません。新規登録すると「生徒数0・レビュー0」からのスタートとなり、実績豊富な先輩講師がひしめく中で平凡なレッスン内容では選ばれにくいのが実情です。実際、ある現役講師の分析ではCafetalkの日本語講師732名中、英語も話せるバイリンガル講師が285名おり、「英語対応できます」というだけでは差別化にならないでしょう。初心者講師が実績なしで平均的な日本語レッスンを提供しても、生徒側は同じ料金なら実績ある先生を選ぶ傾向があります。そのため新人は相場より2~3割安い価格設定にしないと申し込むメリットを感じてもらえない、とも言われます。例として、日本語初級レッスン相場が30分750円なら、新人は30分500円程度に下げる必要があり、そこから手数料が引かれると30分あたり実質325円にしかなりません。このようにCafetalkでは低価格競争下でゼロから実績を積む必要があり、収入面でもスタートダッシュは簡単ではありません。

AmazingTalker

AmazingTalkerにおいても競争の厳しさは同様かそれ以上です。日本語講師数は数千規模に及びますが、その背景には台湾を中心とした旺盛な日本語学習需要があります。中華圏では日本語学習者が初級から上級まで多く、リピーターになりやすい利点もあります。しかしその反面、プラットフォーム側もマーケティングや講師育成(セールス面)に力を入れており、講師同士の競争は非常に熾烈です。上位講師には「公式メンター」が存在し、新人講師はチーム制で指導を受けながらランキング上位を目指す仕組みもあります。実際にATで月収数十万円を達成している講師たちも「継続が力なり」「データ分析と空き時間の有効活用が成功の鍵」と口を揃えており、日々順位や評価を争う実力主義の環境だと述べています。またATでは新規講師はまず25分の体験レッスンを安価で提供し、生徒からのレビュー数を稼いで信用を築く戦略が推奨されるケースもあります。Preplyは400レッスン達成でようやく手数料が18%に下がるため、それまでは手取り522円/回という過酷な状況になります。このように短期で実績ゼロから稼ぐのは難しく、膨大な数のレッスン消化と低単価受注による下積みを覚悟する必要があるのが現実です。

以上の比較から、初心者の日本語教師が最初に選ぶプラットフォームは、自身の状況と目標によって異なります。例えば、「日本語教師資格も経験もまだ無いが、副業で手軽に始めてみたい」という場合、まずは参入障壁の低いPreplyで実際に数人の生徒を教えてみて腕試しするのも一策です。ただしその際は上記のように収入はごく僅かでも実績(レビューやレッスン数)を蓄積する期間と割り切り、無理な低価格設定で心身を消耗しないよう注意が必要です。また、「英語や中国語で生徒対応できない」「日本語で教えたい」という場合はCafetalkから始めるのが良いでしょう。日本語サポートが手厚く、日本在住スタッフのフォローも受けられますし、サイト自体が日本語表記なので安心感があります。口コミを見ると「英語があまり話せなくても日本語だけで教えられて助かる」という声もあります。またCafetalkでは新人講師向けに“今すぐレッスン”枠や新着講師ランキングなど露出機会も用意されています(※新規公開から3ヶ月以内の講師を対象にしたランキングがあり、積極的に活動すればサイト内で目に留まりやすい)。「中国語が堪能で中華圏の生徒をつかみたい」という方はAmazingTalkerが適しています。生徒側も講師の話せる言語情報を見て先生を選べますし、中国語プロフィールを充実させることで集客力を高められます。実際ATでは中国語で自己紹介文を書いている日本人講師も多く、台湾人学習者にとって安心材料となっています。

3. どちらの働き方が向いている?

✅ オンライン日本語学校が向いている人

・安定した仕事を確保したい
・学生を自分で探すのが面倒
・カリキュラムや教材を用意してほしい

✅ プラットフォームが向いている人

・自由に授業内容を決めたい
・収入を最大化したい
・自分のブランドを作りたい

まとめ

オンラインで日本語教師として働く方法には、「オンライン学校に所属する」「プラットフォームで個人契約する」それぞれにメリット・デメリットがあることを見てきました。副業として始めるなら、まずは自由度や収益性の高いプラットフォーム利用が手軽でしょう。一方で安定性を求めるならオンライン学校への応募も選択肢です。

迷ったら、実際に自分で各サイトを覗いてみることをおすすめします。講師募集ページや実際の日本語先生たちのプロフィールを見ると、雰囲気が掴めるでしょう。それぞれ自分に合った働き方や収入目標にマッチするか感じ取れるはずです。 なお、一つに絞る必要は必ずしもありません。例えば最初はPreplyで経験を積みつつ、Italkiの募集が再開されたら応募してみる、あるいはCafetalkでもプロフィールを作って日本人向けレッスンも受け持つ、といった複数プラットフォーム併用も可能です。

リスク分散の意味でも、慣れてきたら二足三足の草鞋でチャレンジするのも良いでしょう。 あなたに合ったスタート地点を見つけ、ぜひオンライン日本語教師として一歩踏み出してみてください。最初は試行錯誤かもしれませんが、続けていく中で自分なりの教え方や生徒さんとの信頼関係が築けていくはずです。日本語教師としてのキャリアをオンラインで広げ、新しい働き方と収入源をぜひ手に入れてください。

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