求職者の方のヘルプ
Q: 雇用先との間でトラブルが発生した場合、どのように対処すればよいですか?
A: まずは冷静に状況を整理し、雇用先(上司や担当者)と話し合いましょう。給与の未払いや労働時間・契約内容の不一致など、問題に感じている点を明確に伝え、是正を求めます。多くの場合、学校側も誠意をもって対応してくれるはずです。それでも解決しない場合や、パワハラ・セクハラなど相談しづらい内容の場合は、社内の相談窓口や信頼できる同僚・先輩教師に助言を求めてください。社内で改善が見られない場合は、遠慮なく外部の専門機関に相談することを検討しましょう。具体的には、各都道府県の労働局が設置している「総合労働相談コーナー」や労働基準監督署で労働条件やハラスメントについて無料相談が受けられます。必要に応じて、労働局は会社に是正勧告を出すなどの対応を取ってくれます。また、労働問題に詳しい弁護士に相談することも可能です(法テラスなど公的機関を通じて無料相談可)。外国籍の方で言葉の不安がある場合、厚生労働省の「労働条件相談ほっとライン」では英語・中国語をはじめ多言語で労働相談を受け付けています。
契約上のトラブル(例:契約と異なる業務を強いられている、更新を打ち切られそうなど)の場合は、契約書や就業規則を再度確認し、明らかに契約不履行であれば法的にも主張が可能です。労働基準監督署に申告すれば調査・是正指導が行われます。退職を検討するほど深刻なトラブルの場合、退職の意思は最低でも1ヶ月前までに伝えるのがマナーです(法律上は2週間前でも可能ですが、学生の学習に影響が出ないよう配慮してください)。どうしても我慢の限界という場合でも、突然無断で辞めることは避け、必ず学校と話し合った上で正式に退職手続きを取りましょう。いずれにしても、一人で抱え込まず周囲のサポートを得ながら対応することが大切です。