《2024年6月末時点》登録日本語教員試験 基礎試験・応用試験とは

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《2024年6月末時点》登録日本語教員試験 基礎試験・応用試験とは

登録日本語教員試験とは、令和5年4月から施行される日本語教育の適正かつ確実な実施を図るための日本語教育機関の認定等に関する法律で定められた、国家資格としての日本語教員になるために合格しなければならない試験のことです。

令和6年度日本語教員試験 案内

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6月28日に2024年度登録日本語教員試験の試験案内が公開されました。

オンライン出願期間


令和 6 年 8 月 1 日(木)10:00~9 月 6 日(金)23:59
ただし、収入印紙の郵送は令和 6 年 9 月 6 日(金)消印有効となります。

試験の受験料


・基礎試験と応用試験両方を受験する場合
18,900円
・基礎試験と応用試験どちらかの試験が免除される場合
17,300円
・基礎試験と応用試験いずれも免除される場合
5,900円

※試験の免除対象者であっても試験に出願し、免除資格の確認を経た上で合格証書を入手しなければ登録日本語教員になることはできません。

令和6年度日本語教員試験の実施日


令和6年 11 月 17 日(日)

令和6年度日本語教員試験の実施会場


北海道:  
◾️TKP 札幌カンファレンスセンター
北海道札幌市北区7条西2-9
東北:
◾️TKP ガーデンシティ PREMIUM 仙台西口
宮城県仙台市青葉区花京院 1-2-15

関東:
◾️駒澤大学(駒沢キャンパス)
東京都世田谷区駒沢 1-23-1
◾️TOC 五反田
東京都品川区西五反田 7-22-17
◾️TKP ガーデンシティ PREMIUM 品川高輪口
東京都港区高輪 4-10-18
◾️TKP 新橋カンファレンスセンター
東京都千代田区内幸町 1-3-1

中部:
◾️名城大学(天白キャンパス)
愛知県名古屋市天白区塩釜口一丁目 501 番地

近畿:
◾️大阪公立大学(中百舌鳥キャンパス)
大阪府堺市中区学園町 1 番 1 号

中四国:◾️TKP ガーデンシティ PREMIUM 広島駅前
広島県広島市南区大須賀町 13-9

九州:◾️九州大学(伊都キャンパス)
 福岡県福岡市西区元岡 744

沖縄:
◾️沖縄コンベンションセンター
 沖縄県宜野湾市真志喜 4-3-1

結果通知


令和6年12月20日(金)(予定)

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基礎試験、応用試験はどんな内容?

■出題範囲

「登録日本語教員 実践研修・養成課程コアカリキュラム」(令和 6 年 3 月 18 日中央教育審議会生涯学習分科会日本語教育部会決定)の養成課程コアカリキュラムにおける必須の教育内容から出題されます。

コアカリキュラムはこちら↓



1 試験の対象者



<基礎試験>

現在の案では、

①令和6年4月以降、日本語教育専攻の大学や登録日本語教員養成機関(現在の日本語教師養成講座)に通わず、日本語教師を目指す方

②養成講座も主専攻or副専攻も検定試験もない現職の告示校の教員

が、基礎試験の対象となっています。

<応用試験>

平成31年4月1日(法施行5年前)~令和11年3月31日(法施行5年後)の間に法務省告示機関、大学、認定日本語教育機関、文部科学大臣が指定する機関で日本語教員として1年以上勤務した方で、昭和62年4月1日~令和6年3月31日の間に実施された日本語教育能力検定試験に合格した方

以外全員が、応用試験の対象となっています。

2 試験の内容



<基礎試験>

言語そのものや言語教育、世界や日本の社会と文化等に関する基礎的な知識及び技能の3領域、5下位区分及び50項目に基づく必須の教育内容14を踏まえたもので、日本語教育の実践につながる基礎的な知識及び技能を測定する試験。

<応用試験>

実際に日本語教育を行う際の現場対応や問題解決を行うことができる知識及び技能の問題解決能力について確認し、一定の専門性を証明するための資格の要件として筆記試験を実施する。

3 試験の出題範囲



<基礎試験>

原則として、出題範囲の5区分

(1)社会・文化・地域 約 1~2 割
(2)言語と社会 約 1 割
(3)言語と心理 約 1 割
(4)言語と教育(教育実習を除く) 約 3~4 割
(5)言語

ごとの設問により、日本語教育の実践につながる基礎的な知識及び技能を測定

<応用試験>

応用試験では、基礎的な知識及び技能を活用した問題解決能力を測定するため、教育実践と関連させて出題される。区分を横断する出題のため、領域ごとの出題割合は示していない。応用試験の一部は聴解問題とし、日本語学習者の発話や教室での教員とのやりとりなどの音声を用いて、実際の教育実践に即した問題を出題し、問題解決能力を測定する。

4 出題形式



基礎試験、応用試験ともに多肢選択式とする。

◾️基礎試験

問題数:100問  試験時間:120分
1問1点 計100点

◾️応用試験

・聴解:50問 聴解試験時間:50分
・読解:60問 読解試験時間:100分
1問1点 計110点

5 合格判定



○試験①(基礎試験)

必須の教育内容で定められた 5 区分において、各区分で 6 割の得点があり、かつ総合得点で 8 割の得点があること。

○試験②(応用試験)

総合得点で 6 割の得点があること。
※基礎試験、応用試験ともに、年度ごとの難易度差等により合格基準の調整を行うことがある。

試行試験



日本語教員試験の準備として、2023年12月10日には試行試験が行われました。この試験は、運営の流れや潜在的な課題の洗い出し、さらには試験問題の作成、分析、改善などを目的として実施されました。

試行試験の結果はこちらで公開されています。



おわりに

この記事では、2024年5月時点での登録日本語教員試験について、基礎試験と応用試験の詳細を掘り下げて解説しました。

試験内容は、基礎的な知識から問題解決能力に至るまで多岐にわたり、出題形式も多肢選択式となっています。合格基準もそれぞれの試験で明確に設定されており、新制度に適応するための重要なステップとなっています。

この情報は、新しい資格制度に対応するため、また日本語教育の質を高めるためには欠かせない内容です。現職の日本語教師はもちろん、これから日本語教師を目指す方々にも有用な情報となるでしょう。この記事が皆さんの試験対策や日本語教育への理解を深める一助となれば幸いです。